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桜東ハンドボールクラブは,2015年にできた小学生のハンドボールクラブです。 Tri-C Ball Party (トリック・ボール・パーティ)を開催してます。 Coordination, ball Control, Communicationの頭文字三つ(Tri, トライ)でTri-C(ハイフンはよくわからずつけた)。 小学生・未就学児・そのお父さんお母さんを対象として,ストリートハンドボールやハンドボールを題材に、ボールの投げ方,走り方などを楽しく「練習」します。 「あ,なんかみんなでボール遊びやってる」って思った通りすがりの方,どうぞあがってって下さい。
イメージの共有ができているか(たとえばマンツーマン)
今まで,統計に詳しい人に「分かりやすい本あります?」と訪ねても,大抵分かりにくいです。多くの場合,言葉のカベです。例えば,尤度,ロジスティック関数,線形性...などがぽんぽん出てきます。それって教養レベルでしょ?って言われても,分からないもんは分からないんだから。そこで全くイメージが湧かず,つまずきます。

途方にくれてたところ,色々な確率分布をアニメや具体例で紹介してるサイト発見。私も全ては理解できてないけど「ここ,つまずいてるんじゃないですか?」と,いう気づかいを感じました。

http://www.ntrand.com/jp/distribution-navi/


コーチングしてて「あ,伝わってない...」と思う時,大抵は自分の言葉を相手が具体的にイメージできてない時です。「マンツーマンで守りなさい」と言っても,「マンツーマン」を知らない子には?「ぴったり相手にくっつきなさい」と言ったら,オフェンスの背後にくっつきます。

なので,「相手とゴールとの間に,自分のからだでカベを作ってね」「相手はいっぱい動くけど,カベの人も負けないでいっぱい動いて,ジャマしてね」と子供には言います。出来た子には,からだの向きも教えます。

小さい子は素直だから,こちらの伝え方が悪かったり,つまらなかったりしたことを,言葉や態度で教えてくれるけど,ちょっと大きくなると大人の顔色を伺うので,分かったふりをされてしまう。当然,本番では出来なくて,それをうっかり叱ったり怒鳴ったり。コーチにしてみたら,教えたつもりなのに出来てないのは,子供の努力不足,という認識をしてしまいがち。

ハンドボールじゃなくて,他のスポーツでも勉強でもピアノでもなんでもいいから,思い出してみると,自分にもそういう経験があるはずです。私は,初めてバレーボールを教わったときに「二段で上げて!」と言われて,え?となった。ああ,教わる側ってこんな気持ちなんだな,と思いました。

(対象がプロでも)指導者になる人は「小学校低学年の指導」を必修にすべきとさえ思う。低学年は素直で,反応もよく,そして理解に時間がかかり,あきっぽい。コーチも鍛えられます。


ちなみに,マンツーマンは,私は,対面させずに,「パサー側に気持ち背中を向けるように教えます。もし,自分から見て左側にパサーがいたら,左手左足を前にし,マークのプレイヤーにやや覆いかぶさるように。なのでこの場合,カットは左手でやります。勝ち位置を取られないようにするためと,万が一カットに失敗してもプレッシャーをかけられるように,ですが,どんなもんでしょう?
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一年生大会で男子が初勝利
2013年2月に行われた茨城県中体連主催の一年生大会(一年生のみ参加資格ある大会)に出場し,男子がついに公式戦?で勝利しました。

中等生は平均して小柄で筋力がありません。ハンド部員も例外ではありません。けんすいが一回も出来ない子ばかりです。ボールも投げた事がない子ばかり。からだの動かし方もあまりスムーズではありません。授業のスピードも半端なく,それについていくために塾に通う子も多いです。入学するために塾,入学してからも塾です。補習も課題も多く,練習にメンバーが揃いません。

幸い,小学生の時の経験者が1人います。小学生の時は主力として活躍していたので,ここでは当然エースです。というか,まともにボールを投げられるのは,当初は彼一人。他の子は,一年たった未だにシュートが山なりの軌跡を描きます。あまりに開きがあるので,本人がいやになってしまわないか,心配になるくらいでした。

でもその試合で,彼は全員にラストパスを出しました。シュート練習でさえ,ほとんどシュートが入らない子がいます。普通のチームのパスよりも球威がないのですから。でもその子がノーマークになれば,迷わずパスを出してました。彼はハンドボールとしてチャンスなんだから,と思ったからだと思います。そしてそのパスを受けた子達は,山なりのシュートできちんとコーナーを狙って得点しました。

一方,DFでのルーズボールで,ある子がからだを投げ出してボールをキープ,速攻に走ったエースの子はDFに囲まれてましたが,正確なパスを出してつなぎ,エースが得点しました。

ベンチにいた子は,「あそこあいているよ,前攻めろよ」と出場選手に声をかけます。その子が出たとしても,出来ません。でも言われた子はそれを聞きます。「出来ないくせに...」という風潮はありません。

今まではぼろ負けの試合ばかりでした。教え方や指示が良くないのだろうか,と悩みました。今も悩んでます。ただ,ハンドボールは体格や素質で大きく勝敗が左右されますが,体格や素質は与えることができません。なので,当たり前の事を当たり前に出来ることだけを意識してメニューをくみました。ボールの拾い方からやりました。

そして,同じような体格の相手との試合では,私の指示はほとんど必要なく,自分たちでチャンスをみつけてアクションをし,分析し,その積み重ねで勝利しました。はっきりってプレイのレベルは低いです。でも生徒達の力でもぎ取った勝利です。「なんだ,俺がいなくてもいいじゃん」と思いました。指導者として嬉しい瞬間です。

(補足)その後の試合,大幅に体格差のある相手との戦いでも,前半を同点で折り返しました(相手は1人少なかったのですが)。後半,勝ちに目がくらんだ私の指示でリズムが崩れ,破れました。「勝ちを狙うと勝てなくなる(元々はもっと長期的な話だけど)」を地でいった,恥ずかしいコーチングでした。
お前のために叱る?
中学生や小学生を指導していると、しばしば自分が小中学生だった時を思い出します。
みる夢も期末テストだったり入試だったり。

僕は剣道をやっていましたが、その時一番嬉しかったのは、やっぱり褒められた時。
辛かったのは、ダメだしされた時。単純。

でもどんなにそれが自分のためを思って叱ってくれたとしても、モチベーションはぐっとさがった。

今でも覚えてるけど、「お前に防具着けての稽古はまだまだ早い」と言われたこと。
指導者は、僕の不甲斐なさにみかねて、発奮させようと思ったのかもしれないけど、僕は一気にやる気失った。
「自反而縮」を欠いた
今まで色んなチームの、色んな指導者や色んな保護者にお会いし,「自分が良いと思った教え方」「これは自分には合わないと思った考え方」を,忘れないようまとめてました。

そのまとめた中のケーススタディーに,他の人のやり方をやもすれば蔑むような内容があり,少なからず嫌な思いをした方々がいます。

そのことについて、お詫びします。

該当しそうな文面は消しました。


ーーーーーーーーーーーーー
自分の指導記録を見直すと、10年前はぜんぜん違う教え方。
今、自分が「嫌だ」と思う教え方で,思いっきりやっていました。
きっと未来の自分は(まだ指導してれば)、今の自分をみて同じことを思う気がするし,そうでないてむしろダメだとさえ思う。

当たり前だけど,そのときそのときの自分のやり方を選択するしかないでしょう。
それに反するアクションは必ずあり、距離が発生します。
それは指導に限らず、何かを一生懸命やれば、たとえ大多数が正しいと感じることでも、必ず誰かがっかりする人が現れます。必ずです。

自分が他人をがっかりさせたり,他人に自分ががっかりしたり,繰り返す中で,ちょっとずつアクションを変えていく。それが自分の成長。

 「自反而縮 雖千万人 吾往矣」
 (自らを顧みてなおくんば、千万人といえども吾往かん)

という孟子の言葉が、出身高校の校訓にありました。
この言葉は妙に覚えてます。

教えた気
アメリカかどこかの話。ある旅行者が道に迷った時,近くにいた子供に道を尋ねました。
子供は丁寧に道を教えてくれました。
「ありがとう」
といって旅行者が立ち去ろうとしたとき,
「待って」
と子供が止めました。
「今,教えた道順,言ってみて」

ーーー
この子供は,その旅行者が1人でその道を行けなければ,道を「教えた」ことにはならない,と思ったのです。

スポーツは,コンマ何秒の局面の変化に対応しなくてはなりません。そのため,変化に気づき,瞬時に判断し,持っているスキルを選択し,目的を果たさなくてはならないです。定まった道順を教えるのよりもはるかに多くの事を身につけなくてはなりません。指導に熱が入ると,指導者もついつい口が多くなります。「こうきたらこうして,ああきたらああするだろ,だから..」と道順を教えます。コーチは満足します。だって丁寧に「教えた」から。

ですが,先に書いた通り,スポーツは,認知ー判断ースキル選択ー行動の連続体です。このサイクルを選手が自動化できる(=無意識に出来るようにする)ことが,コーチの仕事です。それに必要な練習は,そのチームが目指す基本スキルの抽出・選択(=どういうプレイで勝とうとするのか,どんなプレイが必要じゃないのか)と,その反復につきるのかと思います。なので,身につけさせたい基本スキルも定まらず,定まったとしても反復しないまま,行き当たりばったりの練習を繰り返しても,上手にはならないでしょう。

私は以前バレーボールを習ったことがありますが,アンダーレシーブの時にヒジを伸ばすことを知らず,ちゃんと返せ,といわれました。いきなりクイックでスパイク打て,といわれました。守りの時はもっと考えて動いて,と言われてもどこへ動いたらいいかわかりませんでした。

きっと私にハンドボールを教わっている選手も同じような気持ちになっているのだろう,と常に想像しながら,かける言葉を選び,メニューを考えたいと思ってます。
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参加方法
  • 対象 小学生男女およびその家族(未就学児は保護者同伴で可)
  • 練習
    日曜日 並木小学校グラウンド
    不定期土曜日 桜南小学校体育館
  • 参加費 無料(寄付 1回 1-500円程度)
  • 参加方法 開催日ごとの参加票に入力の上、直接会場にお越しください。
  • 年間参加費
    1,000円/年(子供)、2,000円/年(大人)
    登録手数料 200円/件・家族
    ※スポーツ保険+雑費
プロフィール
HN:
Tri-C Ball Party
性別:
非公開
自己紹介:
2011年12月から茨城県つくば市並木地区で,ハンドボールを自由に出来る場を作ろうとする,その記録。

2012年に並木ハンドボールスクールと称して数回スクールを開催も諸事情で一旦休止、バーチャルクラブに。

2013年にみんなで自由にボール運動を出来る場を、と隔週で活動再開。徐々に参加者が増える。

そして2015年4月。

ついに「桜東ハンドボールクラブ」として,活動開始!

問い合わせ先
kyazaki001 (at) gmail.com

(at)をアットマークに。
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