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桜東ハンドボールクラブは,2015年にできた小学生のハンドボールクラブです。 Tri-C Ball Party (トリック・ボール・パーティ)を開催してます。 Coordination, ball Control, Communicationの頭文字三つ(Tri, トライ)でTri-C(ハイフンはよくわからずつけた)。 小学生・未就学児・そのお父さんお母さんを対象として,ストリートハンドボールやハンドボールを題材に、ボールの投げ方,走り方などを楽しく「練習」します。 「あ,なんかみんなでボール遊びやってる」って思った通りすがりの方,どうぞあがってって下さい。
勝った事で
勝った事で失うことがある。

サッカー指導におけるボトムアップ理論で有名な畑喜美夫先生の著書にあります。


子どもが自ら考えて行動する力を引き出す 魔法のサッカーコーチング ボトムアップ理論で自立心を養う


その中のエピソード。

2009年の高校サッカー全国大会。ベスト4がかかった試合で,著者のチームがビハインド。
選手達が相談して編成しなおす。それを聞いた著者,それはミスであったと気づく。
でも何も言わない。結果,その作戦ミスで敗退。

このとき「今まで生徒に任せてきたから」ということを反故にして指示を出していたら勝っていたと思う。でも,著者は勝つ事より(それも練習試合じゃなく,全国大会で!)も選手にまかせることを優先した。

監督が修正したら勝利は得られたかもしれない。しかし引き換えに選手のトライの場を失うことになる。特に選手が幼いほど,互いに動きが稚拙。

だから大人が知恵を入れれば(体格さえあれば),簡単に勝ってしまう。子どもの試合に大人が混ざっているようなもんだ。子ども同士のケンカにムキになって参戦する親がどこの世界にいるのか。

仮に優勝したとしても,そのタイトルの賞味期限は意外に短い(xxxx年の○○大会のベスト4を何人が覚えているか)。どちらが大事か,比べるまでもない。目標を目的と取り替えてはいけない。
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日立市のジュニアスポーツクラブで
友人のお誘いで,日立市のジュニアスポーツクラブで2回ほど出前ハンドボール講義をすることになりました。お声がけ頂き,感謝です。

1時間の中に全てを詰め込むのは無理なのでテーマを絞り,かつ最後にはゲーム性のあるものをやろうと思います。

時間が限られると練習の密度や効率を工夫しますね。
特に必要な技術の最大公約数を探してみました。

あれもこれも,って言っていたらキリがないです。
練習の効果=質 x 練習効率 x 時間です。
昔は時間増やせば何とかなる!ってやってたけど,実際のところ,時間増やしたって,子どもは飽きるし保護者は(送迎や付き添いで)疲れるし,です。

なので,今回のは色々と工夫してみました。

ハンドボールに興味を持ってもらい,家でおうちのひとに「キャッチボールしよう!」なんて言ってもらえたら光栄です。


これは新兵器。ふふふ。
話を聞いてない?
特に小学生に対して,スポーツを指導する時に一番大事なことがあります。
基本を大事にすること?体力をつけること?楽しませること?集中させること?
いやいや。

これらは十分条件であっても,必要条件ではありません。

大事なこと。それは

「大きな声ではっきり話すこと」

です。

え,そんなこと?なんて思うかもしれません。
でも,どんなに素晴らしく,分かりやすく,熱意をもって練習を説明したとしても,

「聞こえなければ,伝わり様がない」


のです。

「話を聞けよ!」と怒鳴るコーチ,自分の子どものことを「コーチの話を聞いてない,何回説明されても全然理解してない」と嘆く保護者。

でも,問題は子ども側だけにはない場合がかなりあると私は思います。
両足ストップ
ドリブルついて両足ストップからのフェイント,というのが定番のフェイントです。
今まではドリブルをして空中でボールを保持した最初のストップは0歩とカウントされてました。

ところが,ルールが代わり,ドリブルついた後の足は1歩となりました。特に両足ストップの場合,「同時に二つの足がつく事はあり得ない。必ずコンマ何秒ずれるはず。」という前程から2歩とカウントされる場合があります。そうすると,従来のドリブルからの両足ストップフェイントは止まった時点で2歩消費してます。次は一歩でボールを離さないとなりません。

もちろんこのプレイをオーバーステップと,とらない審判もいるかもしれません。でも,今後両足での0ストップは教えないつもりです。このプレイを練習で見逃して,いざ試合になって選手が面白くない思いをした場合,その責任は明らかに指導者にあります。
個を育てる,という意味
指導者.comというサイトに、色んな指導者(主に学校の部活動)のインタビューが掲載されています。その中で、FCみやぎバルセロナの石垣監督の言葉が残りました。
http://www.japanlaim.com/interview/interview-miyagibarusa.html
ずっと考えていた、「勝利至上主義」と「個を育てること」の対立です。

僕は今までもこれからも「どうしたらこの子が、このスポーツを楽しくできるようになるのか」と考えて教えてます。そうすると時間の都合で、戦術的なところはかなりおろそかになります。特に運動能力の低い子は時間がかかります。

たまたま力のある子がそろった代など,優勝したい,全国大会まで行きたい,という(強い子の)保護者や他コーチら,大人の気持ちは理解できます。確かに僕のやり方では勝てないでしょう。一方で,そこにまぎれた(特に力の弱い子の)保護者は「自分の子が出たためにミスして負けた」となるでしょう。

僕は常に「選手の力で選手が勝つこと」を目標にしたいです。今年は強いから優勝を目指す,今年は弱いからどっこいどっこいのとこに一回くらい勝てればいいや、という考えはありません。選手に要求するプレイはどんなレベルでも本質的は一貫させたくて,それ以上何を自分で目標にするかは,選手にゆだねます。試合に勝つだけのチームではなく,個が自律した(あるいは自律しようと目指す)集団にしたいからです。

最近は中学では練習メニューを生徒と相談しながら組み立てるようにしました。「今,君たちには何が足りないと感じる?その為には何をしたいと思う?」と。もちろん,それ以前に一通りの練習メニューセットを紹介し,その効果を説明してます。薬剤師のように「この薬はこれに聞きますがこんな副作用があります」と(根幹をなすメニュー(からだの使い方と投げ方)は,選ばない理由がないため,外しませんが)。

もちろん年代に応じての導き方は必要です。小学生低学年にそれを要求したら,シュートばかりになります。ただ、どういう姿を目指しているかで、言葉の掛け方は変わります。だから頭ごなしに叱るのは(ケガの危険がない限り)しないようにしたい。

究極の目標は、コーチが何も言わなくても、選手たちが動くこと。自発的にメニューを考えられること。要は「コーチの存在を必要としなくすること」です。コーチのおかげで勝った,と思われたくも思わせたくもないです。だって大人は先にこの世を去りますから。そのときに困るのは,誰でしょう。
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参加方法
  • 対象 小学生男女およびその家族(未就学児は保護者同伴で可)
  • 練習
    日曜日 並木小学校グラウンド
    不定期土曜日 桜南小学校体育館
  • 参加費 無料(寄付 1回 1-500円程度)
  • 参加方法 開催日ごとの参加票に入力の上、直接会場にお越しください。
  • 年間参加費
    1,000円/年(子供)、2,000円/年(大人)
    登録手数料 200円/件・家族
    ※スポーツ保険+雑費
プロフィール
HN:
Tri-C Ball Party
性別:
非公開
自己紹介:
2011年12月から茨城県つくば市並木地区で,ハンドボールを自由に出来る場を作ろうとする,その記録。

2012年に並木ハンドボールスクールと称して数回スクールを開催も諸事情で一旦休止、バーチャルクラブに。

2013年にみんなで自由にボール運動を出来る場を、と隔週で活動再開。徐々に参加者が増える。

そして2015年4月。

ついに「桜東ハンドボールクラブ」として,活動開始!

問い合わせ先
kyazaki001 (at) gmail.com

(at)をアットマークに。
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