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桜東ハンドボールクラブは,2015年にできた小学生のハンドボールクラブです。 Tri-C Ball Party (トリック・ボール・パーティ)を開催してます。 Coordination, ball Control, Communicationの頭文字三つ(Tri, トライ)でTri-C(ハイフンはよくわからずつけた)。 小学生・未就学児・そのお父さんお母さんを対象として,ストリートハンドボールやハンドボールを題材に、ボールの投げ方,走り方などを楽しく「練習」します。 「あ,なんかみんなでボール遊びやってる」って思った通りすがりの方,どうぞあがってって下さい。
「見守る」導き方(子どもとスポーツ(朝日新聞より)その2)
朝日新聞の「子どもとスポーツ」という特集,第5部では,親の子どもスポーツへの関わり方がテーマです。タイトルはこちら。

http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309240604.html 


1)「お世話当番」悩みの種
2)口出し,成績不振のもと
3)才能開花,過剰に意識
4)出しゃばるより見守る

中にはここで述べてきたことと近いものもあります。

「子どもの為だから」「子どもが喜ぶから」という大義から「親は協力して当たり前」とプレッシャーがかかります(またはかけます)。でもその実体の多くは,子どもとコーチの「お世話係」。

競技に集中してもらいたいから,という気持ちは痛いほど分かります。時間にシビアな,大会の時は特にそうです。大人がお弁当を用意し,補食をそろえ,ドリンクを補充し,ユニフォームを配り,試合の時間になると子どもを呼んで,試合中はあれこれ指示され...

そこまでは仮に良いとしても,当の子どもがそれを尻目に遊んでたりして,ふと「子どもが試合をしてるのではなく,大人が子どもに試合をさせている」ようにみえました(言うまでもなく,安全や命に関わること,人に危害を加えることについては当然,大人が責任を持つべきですが)。

僕は幼少時に剣道教室に通っていました。そこは,親と子どもの自立を第一に考えた教室でした(当時は気づかなかったですが)。年長は年少の面倒をみること,自分の用具は自分で準備し片付けること,きちんと挨拶をすること,,,などです。子どもの防具を片付けていた親は,親子で先生に叱られてました。

自分を律すること,目上や目下に対する接し方など,この時の指導は今思うと,すごく貴重でした。僕が今でも覚えているのは「竹刀(=刃物)をまたいではいけない」ということでした。命を奪いうるものだから,ないがしろにしてはいけない,という意味だったかと思います。人だけではなく,物にも,そして物に意味を込めた人間にも敬意をはらうもの,ということを「竹刀」を通じて教わった気がします。

勝つ為のテクニックは何にも教えてくれませんでした。技を失敗しても,叱られたことはありません。なので,大会でも試合でもほとんど勝てません。やっぱり勝てないことを子どもは気にするので,嫌だった時があります。でも,ある時,僕は見よう見まねで抜き面(相手の打突を振りかぶりながらかわして,即座に打ち返すこと)をやってみました。スパーンと決まりました。オーソドックスな技でしたが,自分で試行錯誤した技術が決まったのが,今でも嬉しかったのを覚えてます。

今は剣道はやってません。だからあの時「子どもが良い思いをすること」を第一に,その場しか通じない技術だけ教えられていたら,きっと今は何も得るものがなかったと思います。今やってるスポーツを生涯続けられるのはむしろ稀です。親が世話を焼きたくなる,コーチが仕込みたくなる,のを少し待って「大きくなるのを待つ」のも指導の一つの形だと思います。
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スクール実施
前回から半年ぶりくらいに,市内某所(訳あって伏せ字)でスクールを行いました。
保育園児から中学生まで総勢40名が集まりました。

ボール投げたことのない年長さんと,全国大会に出るような中学生を同時に教えるのにどうしたもんか,と頭を抱えましたが,まあ細かいことは気にせずにやりました。

今回は親子でコーディネーショントレーニングを行いました。ダイナミックストレッチ,ラダー,マイクロハードルなどで,足を速くする(脂肪を燃焼する)運動です。
単純でかつハードな動きですが,ゴム跳びみたいな感覚で楽しくできたようです。

大人はここで電池が切れたので,ボールを使ったハンドリングトレーニング,その後カベにむかってボールを投げるトレーニングです。向かい合ってのパスだとキャッチミスの間ぼんやり待つことになって投球回数が減ってしまいます。人数が多いので,狙った所に強いボールを投げる練習はシュートでやることにしました。

シュートになるとさらに子ども達の顔が明るくなります。入っても入らなくても楽しそうです。ゲームへの導入としてパス...ではなくてボールの取り合いをしました。試合になると呆然としてしまい,大人に声をかけられないと動けなくなってしまいます。なので,まずはボールを手に入れること,手に入れたらゴールへ向かうこと,を学んでもらいました。

最後にゲームをしました。オーバーステップなし,ファールなし,ラインクロスなし,です。ラグビーみたいになりますが,そうならないよう,保護者にパサーとして入ってもらい,ボールを取ったらすぐ大人にパスしてもらいました。そのあと,空間に走って,リターンパスからシュートです。これでパスアンドランがあっさり完成です。

一緒に入った保護者の方にも自由にシュート打ってもらいました。自分でやるのが一番楽しいのは,子どもも大人も一緒です。親子でとても良い表情をしていました(写真ないのが残念)。

途中,中学生同士のガチンコ対決もいれて,ハンドボールってすごいスポーツだってことを思い知ってもらいました。中学生も大爆発でした。

次回は2013/10/20(日) 14:00-の予定です。
対象は未就学児から小学生までです。

※場所などについてはお問い合わせください。
指導者から親へ
朝日新聞で子どもとスポーツの関わり方の特集が連載されてます。

 子どもとスポーツ 第5部 親の関わり方 1(2013.09.25 朝刊)

いわゆるスポーツ少年団のようなクラブチームの話ですが、部活動にも当てはまります。
クラブ内での親の意識のギャップなどについてです。

スポーツをしている子の保護者の方は、一読されることをおすすめします。

大会で成績を気にするチームはこうなりがちです。(例えば下手な)自分の子がちょっとだけ練習した後、(そうする理由も説明されず、その後のフォローもされず)チーム練習では、ただ立たされて上手な子のプレイをみているだけ。

それを見た親。主力の子の親は、自分の子どもが目に見えて構ってもらえてるので、当然熱が入ります。一方でイレギュラーの子の親は、「こんなんでうちの子がどのように成長するの?」と思うでしょう。そんな状態で「チームのため」と言われても協力する気は起きにくいでしょう。

生物は種の保存のために進化した、という説がありますが、実際は個の生存のためです。個の目的や手法がある方向性をもって一致したとき、その集団として繁栄できます。

私は指導者も保護者もどちらもやったことがあるので、どちらの気持ちもなんとなく分かります。指導しているときは、自分の頭の中で目的や意図があるので、分かるのです。でも、保護者になった時は、指導者から練習内容や意図の説明がないと不安でした。「なんのためにこんな練習やるのか」って。

自分が指導する時は、機会あれば出来るだけ保護者に意図を伝えるよう、心がけます。保護者の立場でも、指導者に出来るだけ意図をきくようにしてます。これはスポーツに限らず、教育機関での先生や指導者に対しても一緒ですね。
最後の大会
外部コーチしている中学の三年生の最後の大会が終わりました。

結果は,男子は県南大会で全敗して敗退。
女子は県大会で一回戦で敗退。

たった一人の三年生で頑張った男子,勝利をつかめないまま,終わってしまいました。
小学生時代に運動経験がほとんどなかった子ぞろいの三年生女子はオープン参加の県大会で強豪チームになすすべなく,やられてしまいました。



運動能力に関わらず,どんな子も底上げしたい,という思いが兼ねてからありました。小学生時代に球技の経験がほとんどなく,小学生チーム(出来たばかり)にさえ,負けてしまう中学生。それでもハンドボールが面白そう,って入部した子。そんな子たちの成長がみたいと心底思い,自分が作ったチームを離れて今のところの外部コーチになりました。



ヒザを擦りむいただけで「怪我をしましたので休みます」というような子たち。ボールの握り方,拾い方,転び方,ストップ,からだの合わせ方,重心の運び方...自分が示した,細かいメニューを取り組んでくれました。筋トレの時間はないので,家でやってもらいました。



でも,勝利は遠い。そもそも他校でハンドボールをやる子は,小学生からスポーツが好きで,ボール扱いに慣れた状態で入部しているので,体力やスピードをつける練習を週6回している。そんな他チームにかなうはずもなく,大敗が続きます。あまりのできの悪さに,時々ぼやいてしまいました。「スタートが違うから勝つのは難しいです」って。そして大敗した試合で「これでも上手くなったんですよ」と言う。これは全部コーチの言い訳だと気づきます。「からだが弱くて押し負ける」というのなら,押し負けないからだを作るのが,「運動経験が少なくてセンスがないから」というのなら,センスををつけるのが,コーチの仕事のはず。選手の体格やセンスを敗戦の言い訳にするのは,育てるのを放棄したことに等しいです。もう一度考え直しました。



動きながら考えることをクセにしてもらうため,教えすぎるのを控えました。「そこは前にパスしろよ!」ではなくて,「どうしてそういうプレイをしようと思ったの」と聞くようにしました。ノートに質問を書かせました。こっちが問題を出すのではなく,生徒がコーチに問題を出してもらいました。最初は,「体力をつけるにはどうしたらいいですか?」という漠然とした質問でしたが次第に,
「ポストの位置取りはフローターの攻撃のどのタイミングにあわせたらいいですか?」
「重心がぶれて,上手くストップできないのですが,どのようなトレーニングをしたら良いですか?」
という,コーチング側を意識するような質問に変りました。



そうして迎えた最後の大会。三年男子は全国に出場するような強豪チームからロングシュートで得点を奪い,三年女子は歴代初めて公式戦で勝利することができました。競技レベルははっきりいって低レベルで,普通これくらい出来て当然,ていうレベル。これは僕の指導力不足の問題。でも,僕が子ども達に一番気づいてほしかったのは,単なるハンドボールでの勝ち方ではなく,「戦う自分との向き合い方」でした。



夏休みの練習,引退した子たちは一週間後に控えたジュニア戦に向けて,後輩の指導をしてます。 「ディフェンスが出てこなかったら,シュート打つんだよ」 と後輩に教えていたのは,ボールを持ったらすぐDFに突っ込んでしまっていた子でした。
児童館行事で
並木スクールの活動ではありませんが,ご紹介。

ーーー

次男が今年から児童クラブ(学童)に入ってます。
児童館の新歓企画として例年はボウリングに行っていましたが,今年はちょっと趣向を変えてボール遊びを企画しました。

会場は,近隣の公園の緑地です(市の許可が必要)。ところが今年は梅雨入りが早く,天候が不安です。10分おきくらいに天気予報サイトをクリックしたりして,そわそわしてました。幸い,当日はものすごい晴天に。

内容は,前半はからだの使い方や走り方を遊びながら覚える,というもの。ダイナミックストレッチ,スキップ,四つん這いからのダッシュ,などです。中学の練習で取り入れてるものです。
日頃の運動不足解消のため,親子で一緒に楽しんでもらいました。



中盤はボールハンドリングで,投げ上げキャッチ,たたきつけ,背面キャッチなど,です。
一発でうまくいって自慢げにみせに来てくれる子(そして「見せてみて」と言うと出来ない)や,なかなかうまくいかなくても,めげずに何回もチャレンジする子など,様々ですが,飽きることなくずっとやってました。



その後,「思い切りボール投げていいよ」という題目で,シュート練習です(ハンドボールの練習じゃないので,パス練習はやりませんでした)。シュートになると,さらに目を輝かせる子がほとんどですが,中にはちょっと顔が暗くなる子もいます。キーパーとの勝負になるので,力の弱い子は少しひいてしまうのかもしれませんね。うまく調整してあげたいところでした。



最後に 20 x 10m のコートでゲームをやりました。パスもドリブルも練習してないので,大人にそれぞれ入ってもらい,ボールを持ったら三つ数える間にパスかシュート,というものです。子供同士だけでなく,大人同士でもやってもらいました。

大きな怪我もなく,イベントは終了。みんなで青空の下でお弁当を食べました。
このような形のイベントだと,みんなからだを一杯使うし,大人は自分の子供と違う子供と一緒に遊ぶことができます。また,やったことのないスポーツで,しかも全身をくまなく使うので,新鮮で楽しいと思います。

参加して下さった保護者の方々と一緒にやるメニューを多く取り入れましたが,お父さんお母さん方がとても的確にリードして下さり,コーチは私一人でしたが,全体的にとてもスムーズに,かつ楽しく進行しました。また,児童館の先生も飛び入りで参加して下さり,子供達も大喜びでした。

一番の目的は家族間の顔合わせでしたが,運動をすると不思議と話が弾みます。つりばし効果でしょうか(多分ちがう)。普段は,お迎えの時くらいしか児童館や保護者間での接点はありませんが,これをきっかけに交流が深まると良いなと思います。

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参加方法
  • 対象 小学生男女およびその家族(未就学児は保護者同伴で可)
  • 練習
    日曜日 並木小学校グラウンド
    不定期土曜日 桜南小学校体育館
  • 参加費 無料(寄付 1回 1-500円程度)
  • 参加方法 開催日ごとの参加票に入力の上、直接会場にお越しください。
  • 年間参加費
    1,000円/年(子供)、2,000円/年(大人)
    登録手数料 200円/件・家族
    ※スポーツ保険+雑費
プロフィール
HN:
Tri-C Ball Party
性別:
非公開
自己紹介:
2011年12月から茨城県つくば市並木地区で,ハンドボールを自由に出来る場を作ろうとする,その記録。

2012年に並木ハンドボールスクールと称して数回スクールを開催も諸事情で一旦休止、バーチャルクラブに。

2013年にみんなで自由にボール運動を出来る場を、と隔週で活動再開。徐々に参加者が増える。

そして2015年4月。

ついに「桜東ハンドボールクラブ」として,活動開始!

問い合わせ先
kyazaki001 (at) gmail.com

(at)をアットマークに。
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