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桜東ハンドボールクラブは,2015年にできた小学生のハンドボールクラブです。 Tri-C Ball Party (トリック・ボール・パーティ)を開催してます。 Coordination, ball Control, Communicationの頭文字三つ(Tri, トライ)でTri-C(ハイフンはよくわからずつけた)。 小学生・未就学児・そのお父さんお母さんを対象として,ストリートハンドボールやハンドボールを題材に、ボールの投げ方,走り方などを楽しく「練習」します。 「あ,なんかみんなでボール遊びやってる」って思った通りすがりの方,どうぞあがってって下さい。
コントロールではなく寄り添って
2013年に高校クラブの顧問の体罰によって生徒が自殺した事件がありました。
痛ましい事件だけど、このとき他の生徒の保護者は、この顧問に辞めないでほしい、と嘆願したそう。全国大会での実績があるから、です。

あるやり方で良い成績を納めると、それまでの行動が全て美化される。体罰、根拠のない根性練習、お仕着せのパターン練習、控え選手の放置、などなど。保護者の行動は「成績が得られる」からによるものでした。

「◎×大会で優勝した」とかいうのは客観的な指標になります。といってもそれはある限定された期間における相対的な評価にすぎないです。一方、同じやり方で翌年成績が出ないと「選手の力が弱かった」と自分の指導を正当化する(自分も昔やってしまいました)。

子どもの行動をコントロールするのでなく、子どもの気持ちに寄り添うのが、後々自立した子どもになるのでは、と思いました。

といったことをこの本読んで再確認です。



少年スポーツ ダメな大人が子供をつぶす
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何も変わってないのに
楽しんでた子供とのスポーツ、試合で子どもが負けた途端にがっかりしてしまう。楽しかったことをSNSにアップしたら、他の人がもっと楽しいことを載せていて、急につまらなくなったりする。


もともと楽しめてたことなのに、他人と比べたことで見方が変わってしまう。

他の人がどうであろうと、あなたの子供があの子より下手であろうと、あなたに起きた出来事や、あなたの子供は、素敵なままで何も変わってないのでは。

自分の子どもが試合で負けてはがっかりしてた昔の自分に、そう言いたいです。
「見守る」導き方(子どもとスポーツ(朝日新聞より)その2)
朝日新聞の「子どもとスポーツ」という特集,第5部では,親の子どもスポーツへの関わり方がテーマです。タイトルはこちら。

http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309240604.html 


1)「お世話当番」悩みの種
2)口出し,成績不振のもと
3)才能開花,過剰に意識
4)出しゃばるより見守る

中にはここで述べてきたことと近いものもあります。

「子どもの為だから」「子どもが喜ぶから」という大義から「親は協力して当たり前」とプレッシャーがかかります(またはかけます)。でもその実体の多くは,子どもとコーチの「お世話係」。

競技に集中してもらいたいから,という気持ちは痛いほど分かります。時間にシビアな,大会の時は特にそうです。大人がお弁当を用意し,補食をそろえ,ドリンクを補充し,ユニフォームを配り,試合の時間になると子どもを呼んで,試合中はあれこれ指示され...

そこまでは仮に良いとしても,当の子どもがそれを尻目に遊んでたりして,ふと「子どもが試合をしてるのではなく,大人が子どもに試合をさせている」ようにみえました(言うまでもなく,安全や命に関わること,人に危害を加えることについては当然,大人が責任を持つべきですが)。

僕は幼少時に剣道教室に通っていました。そこは,親と子どもの自立を第一に考えた教室でした(当時は気づかなかったですが)。年長は年少の面倒をみること,自分の用具は自分で準備し片付けること,きちんと挨拶をすること,,,などです。子どもの防具を片付けていた親は,親子で先生に叱られてました。

自分を律すること,目上や目下に対する接し方など,この時の指導は今思うと,すごく貴重でした。僕が今でも覚えているのは「竹刀(=刃物)をまたいではいけない」ということでした。命を奪いうるものだから,ないがしろにしてはいけない,という意味だったかと思います。人だけではなく,物にも,そして物に意味を込めた人間にも敬意をはらうもの,ということを「竹刀」を通じて教わった気がします。

勝つ為のテクニックは何にも教えてくれませんでした。技を失敗しても,叱られたことはありません。なので,大会でも試合でもほとんど勝てません。やっぱり勝てないことを子どもは気にするので,嫌だった時があります。でも,ある時,僕は見よう見まねで抜き面(相手の打突を振りかぶりながらかわして,即座に打ち返すこと)をやってみました。スパーンと決まりました。オーソドックスな技でしたが,自分で試行錯誤した技術が決まったのが,今でも嬉しかったのを覚えてます。

今は剣道はやってません。だからあの時「子どもが良い思いをすること」を第一に,その場しか通じない技術だけ教えられていたら,きっと今は何も得るものがなかったと思います。今やってるスポーツを生涯続けられるのはむしろ稀です。親が世話を焼きたくなる,コーチが仕込みたくなる,のを少し待って「大きくなるのを待つ」のも指導の一つの形だと思います。
指導者から親へ
朝日新聞で子どもとスポーツの関わり方の特集が連載されてます。

 子どもとスポーツ 第5部 親の関わり方 1(2013.09.25 朝刊)

いわゆるスポーツ少年団のようなクラブチームの話ですが、部活動にも当てはまります。
クラブ内での親の意識のギャップなどについてです。

スポーツをしている子の保護者の方は、一読されることをおすすめします。

大会で成績を気にするチームはこうなりがちです。(例えば下手な)自分の子がちょっとだけ練習した後、(そうする理由も説明されず、その後のフォローもされず)チーム練習では、ただ立たされて上手な子のプレイをみているだけ。

それを見た親。主力の子の親は、自分の子どもが目に見えて構ってもらえてるので、当然熱が入ります。一方でイレギュラーの子の親は、「こんなんでうちの子がどのように成長するの?」と思うでしょう。そんな状態で「チームのため」と言われても協力する気は起きにくいでしょう。

生物は種の保存のために進化した、という説がありますが、実際は個の生存のためです。個の目的や手法がある方向性をもって一致したとき、その集団として繁栄できます。

私は指導者も保護者もどちらもやったことがあるので、どちらの気持ちもなんとなく分かります。指導しているときは、自分の頭の中で目的や意図があるので、分かるのです。でも、保護者になった時は、指導者から練習内容や意図の説明がないと不安でした。「なんのためにこんな練習やるのか」って。

自分が指導する時は、機会あれば出来るだけ保護者に意図を伝えるよう、心がけます。保護者の立場でも、指導者に出来るだけ意図をきくようにしてます。これはスポーツに限らず、教育機関での先生や指導者に対しても一緒ですね。
ゴールデンエイジを逃した子
NTS(national training system)という事業が日本ハンドボール協会で行われてます。全国的に指導を体系化し,ハンドボールのレベルアップをはかろうという試み。その講習会が毎年各地で開かれます。対処は小中学生。これに参加できるのは、協会などで推薦される運動能力の高い子です。そもそもの目的が,人材を早期発掘し,国際大会で勝てる選手に育てる,というものです。

でも,実際指導してる人は分かるけど,「え,そんなことも出来ないの」って子の方が圧倒的に多いもの。ボールのキャッチの仕方がわからない,投げる動作はぎくしゃく,走り方もそれはからくり人形ですか?っていうもの。特にゴールデンエイジに運動してなかった子の中には,冗談抜きで中学生でも小学生低学年なみの運動能力の子が現れます。そんな子にハンドボールを教えるのは,非常に難しい。

指導本やDVDのモデルは、元々上手な選手なので,このレベルの子には役に立たない。協会も指導者もメダル取ることにはムキになる。その方が得られるものが多いから。だけど,根本的に動けない子を引き延ばそう,という活動は少ない。少なくともそういうのを対象にした講習会(クリニック的なもの)は,聞いた事がない。特にハンドボールは他スポーツ以上に動作が多用なので,あらゆる動きを高める必要があるんです。

メダルやカップを取ったとしても,他者との比較で得られる喜びの賞味期限は短い。一方で,運動能力の低い子が普通に運動できるようになったことは,自分の中で確実に現れる成功体験。その喜びの賞味期限は,その子がスポーツし続ける限り,ずっと続くんです。

その価値を本人に認めさせるために、周囲(特に保護者)が、勝った負けたと騒がないことが必要です。
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参加方法
  • 対象 小学生男女およびその家族(未就学児は保護者同伴で可)
  • 練習
    日曜日 並木小学校グラウンド
    不定期土曜日 桜南小学校体育館
  • 参加費 無料(寄付 1回 1-500円程度)
  • 参加方法 開催日ごとの参加票に入力の上、直接会場にお越しください。
  • 年間参加費
    1,000円/年(子供)、2,000円/年(大人)
    登録手数料 200円/件・家族
    ※スポーツ保険+雑費
プロフィール
HN:
Tri-C Ball Party
性別:
非公開
自己紹介:
2011年12月から茨城県つくば市並木地区で,ハンドボールを自由に出来る場を作ろうとする,その記録。

2012年に並木ハンドボールスクールと称して数回スクールを開催も諸事情で一旦休止、バーチャルクラブに。

2013年にみんなで自由にボール運動を出来る場を、と隔週で活動再開。徐々に参加者が増える。

そして2015年4月。

ついに「桜東ハンドボールクラブ」として,活動開始!

問い合わせ先
kyazaki001 (at) gmail.com

(at)をアットマークに。
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