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桜東ハンドボールクラブは,2015年にできた小学生のハンドボールクラブです。 Tri-C Ball Party (トリック・ボール・パーティ)を開催してます。 Coordination, ball Control, Communicationの頭文字三つ(Tri, トライ)でTri-C(ハイフンはよくわからずつけた)。 小学生・未就学児・そのお父さんお母さんを対象として,ストリートハンドボールやハンドボールを題材に、ボールの投げ方,走り方などを楽しく「練習」します。 「あ,なんかみんなでボール遊びやってる」って思った通りすがりの方,どうぞあがってって下さい。
判断力とそれを実行するためのからだ作り
先日,指導している中学にあるコーチが特別に指導に来て下さいました。大変な実績のある大物コーチです。色々と都合があったにも関わらず,一所懸命練習してる生徒のために時間を作っていただきました。

で,私自身10年以上小中高生(最近は未就学も)に指導をしていますが,この日の練習を終えて,本当に目からウロコなことばかりでした。一番おっしゃっていたことは「考えること」でした。それも,チームプレイではなく,個人プレイからです。

コーチがメニューの開始時に,あえて多くを言いません。最低限のルールとオーガナイズだけです。セオリーはこうだからに,というのは当然あるのですが,それも言いません。ずっと見守り,時に叱咤します。でも答えを容易くは言いません。例えば3mくらいの範囲内にいるDFをかわす練習があったとします。例えば,パサーからパスをもらう瞬間ずれるとか,間合いを外すとか,色々と基本があります。それも言いません。

私は以前から,「型が大事で,それを実践するからだ作りが大事で,それを実戦に昇華させるべき」と常時意識してました。それはそのコーチの考えと近いのかな,と思います。

違うのは,その型さえも,選手に判断させる,ということ。曰く,「どんな変な形でも,結果がよければいい」ということでした。ただ,その結果を出す為にはどうしたらいいか,全力で考えろ,ということです。そして,その考えを実行できるためのフィジカルをつけさせてあげる,ということでした。

そうですよね。型の美しさを競う競技ではないですよね。私は,フォーメーションを教えこみ過ぎたり,試合でシュートコースさえも指示したり,といった,考えをなくさせるような指導は嫌いです。でも私がここは教え込んでも良いと思っていた「型」さえも,時には教え過ぎに入る場合もあるんですね。

そして,中学生の年代には何をしたら良いのか,と質問したところ,意外にも「体作り」でした。中学生は成長期に入るため,一時的に不器用になります(クラムジーといいます)。そんな時期にあれこれ技術を教えてもよろしくない,とのことでした。それよりは,判断と体幹を鍛える方に時間を費やした方が良いそうです。そうすると後で一気に伸びる,とのことでした。

昔,小学生を教えていた時も,小学生の間に勝たせたい(中学でできないから)とか,小学生に判断は無理だ,とかいう思い込みでいました。でもそれはやはり長い目でみると「ある時期にしか身に付かないものを身につけさせず,その後成長するはずの子を成長させなくしてしまう」という,取り返しのつかないことになりかねないんですね。とりわけスローフォームとコーディネーションですね。

なお,スローフォームは固まってしまったらもう直さない方が良いそうです。3ヶ月くらい,実戦形式の試合なしでひたすら練習したら直るけど,試合をするとすぐ元に戻る,とのこと。つまり直すだけ無駄だそうです。それよりも,そのスローフォームでどうやったらシュートまでいけるか,そちらを練習すべき,とのことでした。

私が今まで考えていたことと,共通する点がほとんどでしたが,そうだったんだ,と思う点もありました。絶対の正解はないとは思いますが,大事なのはコーチ自身も「考えること」なのかと思いました。
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Tri-C Ball Party 1/11
2015年初のボールパーティを行いました。

新春ということもあって,いつもと違うことやろうかな,と思って会場に行くと既に子ども達が。よく見ると鬼ごっこしてます。いつも来て下さっているお子さんが友達とスポーツ鬼ごっこの大会に挑戦するそうです。

スポーツ鬼ごっこっていうのは,こんなやつです。



一般社団法人鬼ごっこ協会より

日本代表の試合はこちら。



って,日本代表があるんですね。


ボールパーティの時間になって,皆さん帰ろうとしたのを引き止めて,鬼ごっこのルールを教えてもらい,一緒にやってみました。でも,私がルールを掴みきれなかったのと,いかんせん審判ができなかった(あちこちでのタッチを一人で見るのは不可能)ので,ちょっとぐだぐだになってしまいました。すみません。

それで,ハンドボールのトレーニングの一つである,3-3の陣取りゲームを取り入れました。これはディフェンス3名にタッチされないよう6mライン内に入る,というゲームです。動きとしてはスポーツ鬼ごっこの攻撃部分と一緒です。そうしたところ,それなりにみんな楽しんでくれたようでした(一方的楽観的観測)。

これは楽しいだけでなく,運動量も稼げ,アジリティも鍛えられ,戦術的な思考が身に付きます。よく強いチームでフットワークをひたすらやりますが,僕も経験ありますが,正直言うと最も楽しくないトレーニングです。さぼりたくなりますしこっそりさぼってました。さぼりたいような練習が効果があるわけがありません。「努力は夢中には勝てない」のです(為末大氏2013.11.1Tweetより)。大人は得てして苦しい練習に耐える努力を美化しますが,ちょっとした工夫で子どもは夢中になってへとへとになるまで動きます。鬼ごっこは,全てのチームスポーツの礎ですね。

話がそれました。

鬼ごっこ,なんだかんだで一時間くらい楽しみました。お父さんお母さんもデモンストレーションということで,無理やり参加させてしまいました。どうもありがとうございました。

ボールパーティでは,色々端折って,シュート,シュート合戦,2−2のゲーム,で終わらせました。でも新春企画としてもトレーニングとしても良かったと思いました。

次回は,まだ未定ですが,特別に1/18を追加するかもしれません。
新春企画その2を調整中です。
2015年1-2月の予定
新春のTri-C Ball Partyは第二/第四日曜日に行います。

1/11(日)
1/25(日)
2/8(日)
2/22(日)

時間 14:00-16:30くらい
場所 並木小グラウンド

なお,雨天時や学校の事情で変更になる場合もあります。


昨年通して行いましたが,参加して下さった皆様と一緒に作っていったスポーツの場でした。
それを願って「クラブ」や「教室」ではなく「Party」にしました。
Partyは「余興で楽しむ集会」という意味と「一派」「一団」という意味もあります。
RPGのパーティはこちらの意味ですし,日本の政党もPartyです。

Tri-Cではどちらの意味も兼ねてます。
楽しみながら,運動能力アップ,というからですが,それよりももっと根本的な理由があります。

それは,私一人では出来ないからです。
子どもが来てくれて,大人が来てくれて,場所を貸して下さる方々がいて,指導を手伝ってくれる方がいて,ようやくなんですね。

だからボールパーティでは,私は「コーチ」とか「先生」とは呼ばれません。
最後にみんながする挨拶も「ありがとうございました」ではなく「さようなら」です(気持ち的には「またね」)。

元来,指導者と選手の関係も対等なはずだと私は思います。
指導者は技術を紹介し,選手は成長による感動をみなに与える。
選手に対して威圧的な声を出したりあげくの果てに手をあげる指導者もいますが,選手がいなければその人は指導さえできません。対等なはずなんです。

もちろん役割はそれぞれにあります。
でも立場は子ども,保護者,指導者で対等です。

それを忘れないための「Party」です。
Tri-C Ball Party 12/21

2014年最後のボールパーティは,



ドリブルカットや,

 
ワンマンパスのキャッチや,








そしてやっぱりゲーム。今回はかなり長くやりました。

ここまで通算で200人くらいの方々に遊びに来ていただけました(←延べ人数だと500人!)。本当にありがとうございました。


TBPは大会などに参加しません。メンバーも固定でありません。すると「何のためにやってるの?」と言われるかもしれません。

その答えはこのHPで書いているので繰り返しません。常に頭にあるのは「一期一会」です。毎回が練習でなくて「本番」です。

ということで,良いお年を。

君のことをみているよ。君も仲間をみてね。
さて,大分みんななじんできたことで,だんだん子どもらしくふざけるようになってきました。
大抵コーチが

「静かにしろ!」
「なにやってんだ!話を聞け!」

と怒るところです。
前にも書きましたが,怒鳴った瞬間,子ども達は目を丸くして静かになります。
でもそれはやっぱり怒鳴られたからなんですね。
コーチはお話を聞いてほしいから怒鳴ったのですが,それは伝わってなくて,

「怒られるのがいやだから,静かにする」

訳です。


それで,なぜ静かにして欲しいのか,お話を聞いてほしいのか,お話しました。この辺りは人によってやり方がありますが,私は

「聞いた人には,良い事教えてあげるよ」
「聞かなくても良いけど,聞きたい人がいるから静かにしてくれる?」

みたいにします。

また,お話したい人の気持ちも話します。
お話を伝えたいので,
「僕の目をみてくれる?」
と。
そうすると,遊んでいた子がこっちをみてくれます。
それでも見てくれない場合は,待ちます。
ふざけている子にはふざけたい理由があるんだと思います。
お話が長過ぎて飽きてたり,他のこと興味がいっていたり,なにより,自分に注目して欲しかったり。
それも汲み取って,時にはふざけるのにのったりして,でも最後にはこちらに引き入れます。
軟着陸のイメージですね。怒鳴ってこれらを全部強制的に抑えると,どこかでまた漏れ出す気もするのです。それよりは,

「もちろん君のこともみているよ。相手のこともみてくれるかい?」

というイメージでしょうか。もちろん,私もこんなにうまくはいきませんが。

相手の目をみることは,実はプレイでとっても大事なことです。
相手が何をして欲しいか考えないままプレイすることが,子どもには多々あります。
誰もいないところにボールを投げてしまったり,投げてほしいのに自分で抱え込んでボールを投げなかったり。
そんなときは,仲間同士で目が合ってないんですね。
なので,「仲間の目をみてごらん」というと良いのかもしれません。
そうすると自分から仲間を探してプレイをするようになると思います。
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参加方法
  • 対象 小学生男女およびその家族(未就学児は保護者同伴で可)
  • 練習
    日曜日 並木小学校グラウンド
    不定期土曜日 桜南小学校体育館
  • 参加費 無料(寄付 1回 1-500円程度)
  • 参加方法 開催日ごとの参加票に入力の上、直接会場にお越しください。
  • 年間参加費
    1,000円/年(子供)、2,000円/年(大人)
    登録手数料 200円/件・家族
    ※スポーツ保険+雑費
プロフィール
HN:
Tri-C Ball Party
性別:
非公開
自己紹介:
2011年12月から茨城県つくば市並木地区で,ハンドボールを自由に出来る場を作ろうとする,その記録。

2012年に並木ハンドボールスクールと称して数回スクールを開催も諸事情で一旦休止、バーチャルクラブに。

2013年にみんなで自由にボール運動を出来る場を、と隔週で活動再開。徐々に参加者が増える。

そして2015年4月。

ついに「桜東ハンドボールクラブ」として,活動開始!

問い合わせ先
kyazaki001 (at) gmail.com

(at)をアットマークに。
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