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桜東ハンドボールクラブは,2015年にできた小学生のハンドボールクラブです。 Tri-C Ball Party (トリック・ボール・パーティ)を開催してます。 Coordination, ball Control, Communicationの頭文字三つ(Tri, トライ)でTri-C(ハイフンはよくわからずつけた)。 小学生・未就学児・そのお父さんお母さんを対象として,ストリートハンドボールやハンドボールを題材に、ボールの投げ方,走り方などを楽しく「練習」します。 「あ,なんかみんなでボール遊びやってる」って思った通りすがりの方,どうぞあがってって下さい。
勝ち負け(3)勝利は子供の目標であり,大人の目的ではない
少年チームにおいて

(1)「勝たないと仕方が無い」
(2)「勝ち負けは関係ない」

というのを今まで述べましたが、これらは相反する概念ではありません。「誰が」という主語を意識して考えてみると整理できます。

競技をする子供自身には,練習から勝ちに思いっきりこだわってもらいたいと考えます。スポーツでもゲームでもなんであれ,「ムキになること」「夢中になること」そのものに価値があるからです。
そういう意識が弱い子には,ささやかな成功体験を積ませます。「ボールを落とさずキャッチできた」「転がったボールを相手より先に拾えた」と、本当にささやかでいいです。それを評価しながら徐々にステップを上げます。

一方,大人の立場は「その勝利(敗北)が子供の成長の成果なのかどうか」を見守るべきです。そうすると,試合での子供のプレイの一つ一つを見守るようになります。指示の声は不要です。成長の成果がみれないからです。ですので,ただ点差だけ、とれたタイトルだけをあげてはしゃいだり憤ったりしていては、別の意味で子ども目線に思えます。

以前、とある大会で、接戦を落としたチームがたまたま近くでミーティングしてました。コーチが「おめえら情けねえな、こんな試合落としやがってよ!あんなどうしようもないミスしやがって!もうやめちまえ!」みたいに激怒していました。試合も少し見てましたが、パスやシュートの精度はそんなに高いレベルではなかったです。きっと「あんなどうしようもないミス」を試合でしないように徹底した練習をしてこなかったんでしょう。試合で程よい緊張感になるようなメンタルトレーニングもしてなかったんでしょう。試合が終わって,試合に勝てなくて(コーチが)悔しくて当たり散らしてるだけ、と推測しました。


一言でまとめると「勝利は子供の目標であり,大人の目的ではない」ということです。
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ハンドボールJ級指導者講習会「子供たちに「伝える」ということ」
<strong>「子供たちに「伝える」ということ」
</strong>
 
 練習や試合中にプレイに関して指示を出すと子供は大抵うなずき、その直後は言われた通りのプレイをする。しかし、10分もすると(中には10秒もすると)は忘れてしまっている。試合終了後に「あんなに言ったのに○×な動きが全然出来ていない」とコーチは毎回嘆く。親も「なんでうちの子はあんなにコーチに何度も言われてるのにあんな簡単な事がなんでできないんだろうか」とがっかり。
 
 だが、ここで練習の風景を思い返してみる。言葉が抽象的だったり、一度にあれこれ言い過ぎたり、話が長過ぎて子供が飽きている...こういう光景が浮かび上がってこないだろうか。これらはすべて「言っているだけ」か「怒鳴っているだけ」なのである。
 
 ジュニア指導者の役割は、集団活動への適応や競技技術を伝えることであろう。ここで間違えやすいのは、一方的に話したり見せたりした時点で「伝えた」ととらえてしまうことである。自分の言葉や行動によって「相手の行動を変える」こと、それこそが「伝える」ということに他ならない。
 
 指導者の指示通りに動くというのは、勝利をねらうべき集団(オリンピック代表、プロスポーツ選手)ではもちろん必要な能力である。ただ、ジュニアの指導者が面するのは、初めてハンドボールをする、初めてスポーツチームに所属する、子供である。
 
 自分は未だ黙って子供を見守ることが出来ずに、ついあれこれと指示を出してしまう。その原因は試合でやる動きを伝えきれていないからだ。それを繕おうとしているからだと思う(もちろん、作戦上の指示は必要だが)。「試合でいかに細かく指示を出すか」から「どれだけ試合を黙って見守っていられるか」という視点がジュニアの指導者として大事になってくるのではないか。
 
 練習してきたプレイを試合で自然に出来る、大人に何も言われなくても自然に挨拶ができる、そんな最初の一回を脳裏に描きながら、自分と子供の成長を待ちたい。
 
2011.01 指導者講習会資料より
勝ち負け(2)勝ち負けは気にしない
勝ち負けについての続きです。

(2)「勝ち負けなんて気にしなくていい。楽しければいい。」について。

先に書いた通り,子供は勝ち負けにこだわります。だから本気でやって負けて自分を否定されるなら,適当にやって負けた方が良いと考えがちです。試合前に子供に「負けてもいいから思い切ってやっといで」という声がけをしている大人を時々見ますが,「負けてもいいから」って思わせた時点で,思いっきりやれなくなります(「ピンクの象」)。「うまくいかなくてくやしい」「うまくいってうれしい」という、失敗や成功体験をつむ機会を奪ってしまいます。

日本での社会生活の基本は,意思で色々なことを自由に選択できる,ということです。これは,選択される側になった場合(進学,就職,恋愛など),必ず競争が発生することを意味します。従って,この国で生活する以上,競争からは逃げられません。

「(ある)競争に挑戦できる力」というのは必ず子供に身につけさせなくてはなりません。「負けた子供の気持ちを考えて...」という貧困な発想で,競技等の順位づけを避けた時期がありました。子供を温室どころか培養液の中で育てるようなものです。競争に挑戦した、その姿勢を評価できるようにしてあげたいと思います。

なお「競争に挑戦する力」と合わせて必ずつけなくてはならないのは「どの競争に挑戦するのかを選ぶ力」です。
勝ち負け(1)勝たなきゃ意味がない
競技スポーツをする以上,勝ち負けがどうしてもついてまわります。

とりわけ,子供は勝負をすごく気にします。どんな相手だろうと,勝てば大喜び,負ければ悔しがります。この勝敗へのこだわりは,練習への取り組みの大きなモチベーションとなります。なので,勝敗へのこだわりは,大事にしたいと考えてます。

ここで注意しなくてはならないのは,周囲の大人が子供にみせるスタンスです。
大別すると
(1)「勝たなきゃやる意味がない」
(2)「勝ち負けなんて気にしなくていい。楽しければいい。」
とになります。

どちらも私の考えとは違います。

まず(1)「勝たなきゃやる意味がない」について。
「勝たなきゃやる意味がない」という考えは,スポーツに熱心な地域でありがちです。以前,試合に負けたとき「コーチがなってない、練習が悪い。」と責められたことがあります。一方,負けたときに「うちの子が役立たずですみません」みたいに謝られたこともあります。態度こそ正反対ですが「勝たなきゃやる意味がない」と考えている点で,どちらも根っこは一緒です。

勝ち負けは,対戦相手との相対的な力量差で決まります。そして力量差は産まれ持った素質で決まります。「そんなことない。努力すれば,きっと結果(以後,成績のことに限定)がついてくる」というのは,幻想です。「素質のある人が努力したから」結果を残せただけです。努力してもだめだった人の方が圧倒的に多数ですし,そういう人の言葉は残りません。

「勝たないとやってる意味が無い」「勝てないのは努力が足りないから」という大人につきあわされた子供は,勝てないことを恐れます。結果,自分より劣る相手だけを狙うようになります。あるいは,努力そのものを辞めます。

小学生の場合,勝敗はますます体格と筋力で決まります。どんなに練習をやっても,大きくて力のある相手には絶対勝てません。逆に,不適当な練習でも,相手が小さくて力が劣れば,勝てます。どうしても勝ちたいのであれば,負けそうな相手と試合をしない,強い子を7人集める,相手チームから有力選手を引っこ抜く(お金を払うなどして),などの手があります。

そんなの常識はずれと思うかもしれませんが,高校,大学,実業団などの強豪チームでは当然のことです。そういうチームの高度なプレイをみてみんな喜びこそすれ,否定する人はいません(私も否定しません)。どうして,大人のチームの常識が子供のチームではタブー視されるのか。

子供を育てようとするのが目的の団体であれば,勝敗やタイトル(○×大会優勝,とか)を周囲の大人が気にしてはしゃぐことは,子どもにとってはあまり意味はありません。
ルール
ボールは手であつかう
プレイヤーはボールを手でパスしたりキャッチしたりします。プレイ中は足(ひざより下)でボールをさわってはいけません。ただし,ゴールキーパーだけはシュートを足で止めても良いです。

時間内により多く点をとったチームが勝ち
ボールが相手ゴールの中に入ると1点です。試合はサッカーのように前後半に分かれてます。試合時間内にたくさん点をとったチームの勝ちです。

試合時間は大人は25分から30分,小学生は15分から20分のことが多いです。

ゴールエリアにはキーパーしか入れない
味方のゴールエリアの中に入れるのは味方のキーパーだけで、コートプレイヤー味方も敵もだれも誰も入れません。ボールを持って6mラインをふんだり,ゴールエリアの中に入ったりすると「ラインクロス」というファールになり,相手ボールになります。

ただし,ゴールエリア上空に飛び込んで、からだがゴールエリアの床に落ちる前にボールを投げれば,ラインクロスにはなりません。だからジャンプシュートを打ったあとにゴールエリアへ入るのはオッケーです。

ボールをにぎって歩けるのは3歩まで
 ボールを両手または片手でにぎったまま歩けるのは3歩だけです。4歩目がつく前にパスかシュートしなくてはいけません。4歩歩いてしまうと「オーバーステップ」というファールになり,相手ボールになります。

ボールを床についている(ドリブルしている)ときは,何歩歩いてもいいです。

でもなんか3歩より多く歩いてない!?
ハンドボールの歩数の数え方に,特別なルールがあります。ボールをジャンプしてキャッチしたあと,着地した足は「0歩」と数えるのです。片足でついても両足でついても「0歩」です。そこから3歩まで歩けまるので,本当は4歩まで歩けます。

一方,地面に足をつけたままボールをもらった場合,次に歩いた足は「1歩」と数えられてしまいます。

なので,軽く走りながらボールをもらった方が得です。


ドリブルを一度やめたらパスかシュートすること
ドリブルを一度やめてしまったら,もうドリブルはできません。ドリブルをやめたあとも3歩まで歩けますが,3歩歩いた後はパスかシュートをしないといけません。ここでドリブルしてしまうと「ダブルドリブル」のファールになり,相手ボールになります。

からだがぶつかっても良い(良いファールと悪いファールがある)
ディフェンスをしているプレイヤーが,相手のからだの正面に自分のからだの正面でぶつかったり,正面から片手で相手の持っているボールを押さえたりして相手の動きを止めるとファールになります。このようなファールは「何回やっても良いファール」です(「ポイントをとる」ともいいます)。

でも,相手の後ろからぶつかったり,手で突き飛ばしたり(プッシング),手でつかんだり(ホールディング)するのはとても危ないため,これらは「やってはいけない危険なファール」とされています。1回危ないファールをすると「警告」(イエローカード),同じ人が2回危ないファールをすると2分間の「退場」となります。

ファールをしたときは相手チームのフリースローに
ファールがあったときは,ファールをされたチームのボールになります。ファールをされた場所からボールを投げてプレイしなおします。これを「フリースロー」といいます。

相手チームはフリースローをする人から3mはなれないといけません。 フリースローの時は,特別な場合でなければ審判は笛を吹きません。ですので相手にファールがあったときは,出来るだけ早くフリースローをすれば,す早く攻める事ができませす。

相手コートの9mラインの中でファールをされた場合,一番近くの9mラインからフリースローをします。このとき,味方は9mラインの中には入れません。

ボールがコートの外へ出たときは...
ボールをサイドラインから外に出してしまったときは,相手チームのボールになります。相手はボールが外に出たところのサイドラインをふんでフリースローでゲームをやり直します。

ただし「ゴールエリア内にいるキーパーが」「コートのゴール側のライン(アウターゴールライン)から」ボールをコートの外に出した場合は,キーパーのボールになります。つまり,シュートされたボールをキーパーがブロックし,そのボールがゴールの後ろにいった場合は,相手ボールではなく味方のキーパーのボールになります(サッカーだと相手ボールになります)。

点が入ったら,点を取られたチームがセンターラインからスローオフ
点を取られたらセンターラインまでボールを持っていきます。審判の笛でスローオフして試合再開です。サッカーといっしょです。

自由に何回でも交代できる
試合中のプレイヤーの交替は自由に,何回でも出来ます。交代ラインの中からプレイヤーが外に出たら,交代のプレイヤーが中に入れます。GKも交代自由です。GKとコートプレイヤーとさえも交代でき、キーパーを下げて7人で攻撃する戦術があります(キーパーが2人入ることはできない)。
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参加方法
  • 対象 小学生男女およびその家族(未就学児は保護者同伴で可)
  • 練習
    日曜日 並木小学校グラウンド
    不定期土曜日 桜南小学校体育館
  • 参加費 無料(寄付 1回 1-500円程度)
  • 参加方法 開催日ごとの参加票に入力の上、直接会場にお越しください。
  • 年間参加費
    1,000円/年(子供)、2,000円/年(大人)
    登録手数料 200円/件・家族
    ※スポーツ保険+雑費
プロフィール
HN:
Tri-C Ball Party
性別:
非公開
自己紹介:
2011年12月から茨城県つくば市並木地区で,ハンドボールを自由に出来る場を作ろうとする,その記録。

2012年に並木ハンドボールスクールと称して数回スクールを開催も諸事情で一旦休止、バーチャルクラブに。

2013年にみんなで自由にボール運動を出来る場を、と隔週で活動再開。徐々に参加者が増える。

そして2015年4月。

ついに「桜東ハンドボールクラブ」として,活動開始!

問い合わせ先
kyazaki001 (at) gmail.com

(at)をアットマークに。
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