ー遊びとは「自己決定と有能さの認知を追求するために内発的に動機付けられた状態」であるー
2018年の10月に東京学芸大学で開催されたスポーツ指導者講習会に参加してきました。演題は「幼児期からのアクティブ・チャイルド・プログラム普及講習会」です。アクティブ・チャイルド・プログラム(ACP)というのは、ざっくりというと、幼児期や小学生低学年向けの運動遊びです。「幼児期の遊びってお遊戯みたいなの?」って思うかもしれません。でも、実はまさにスポーツの本質を体験してきました。
最初の講義(吉田伊津美先生)では、子供達の運動能力が1980年代から一気に低下していることを聞きました。特に全年代に渡ってです。その原因は色々あるのですが、少なくとも遊びの中でいろんな動作をしなくなったのは事実です。それを解決しようと考え出されたのが ACPです。といっても内容はすごく特別、というわけではありません。子供のころにやった遊びを体系化したものです(体系化しないと遊べない、とも言える)。
(2018.11.07 一部訂正しました)
全てのプログラムの原則は「内発的」であること。内発的とは簡単に言うと「ワクワクする!」っていう気持ちのことです。ストレッチでさえも「カレー作り」と称して楽しませる徹底っぷりです。
もう一つ、「全員の運動量を確保すること」です。一部の快活な子だけが動き回って、おとなしい子はただ見てるだけ、ということは避けるようになってます。
実技ではいくつかのプログラムを紹介してもらいました(佐藤善人先生・青野博先生)。もう、全てのプログラムが面白かったので、こちらをご覧ください。
アクティブ・チャイルド・プログラム(日本スポーツ協会のHPへ)
新聞紙で作ったフリスビーで遊んだり、チーム戦の鬼ごっこみたいな遊びをしたり。初めて会った大人同士が笑顔で楽しんでました。子供が楽しくないはずがないですね。
...実は、正直なことを言うと、今回紹介されたメニューは、結構自分で実践していたものに近かったです。海外のハンドボールトレーニングの動画をみると、幼少期のメニューは非常にゲーム性の高いもので構成されていて、このプログラムに近いものが多いのです。この点からも、海外では外発的(例えば、怒鳴って言うことをきかせる指導)ではなく、内発的な動機付けこそ、競技力を高めるのに効果的であると考えているのがわかります。今回も講師の先生方の言葉遣いや声かけは絶妙で、「次はどんな楽しいことするんだろう」ってワクワクさせてもらえました。こっちも大人なのに。
これからもTBPではどんどんACPをアレンジして取り入れていこうと思います。
ちょっとしたことかもしれませんが、講義の中で競技の「結果」と「成績」をきちんと分けて使われていたことに、感銘を受けました。多くの指導者が気にするのは「成績」なんですね。一方で、そのスポーツに取り組んだ「結果」というのは、「取り組んだ本人が(勝負に負けたり、できなかったプレイができるようになったりして)どれだけ気持ちが震えたか」という点だと思います。それは賞味期限の短い「成績」をはるかに凌駕するものなんですね。
そこを拾ってあげることや気づかせてあげること(だけ)が、指導者の仕事だと思います。
- 対象 小学生男女およびその家族(未就学児は保護者同伴で可)
- 練習
日曜日 並木小学校グラウンド
不定期土曜日 桜南小学校体育館
- 参加費 無料(寄付 1回 1-500円程度)
- 参加方法 開催日ごとの参加票に入力の上、直接会場にお越しください。
- 年間参加費
1,000円/年(子供)、2,000円/年(大人)
登録手数料 200円/件・家族
※スポーツ保険+雑費
2012年に並木ハンドボールスクールと称して数回スクールを開催も諸事情で一旦休止、バーチャルクラブに。
2013年にみんなで自由にボール運動を出来る場を、と隔週で活動再開。徐々に参加者が増える。
そして2015年4月。
ついに「桜東ハンドボールクラブ」として,活動開始!
問い合わせ先
kyazaki001 (at) gmail.com
(at)をアットマークに。
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